2025年5月28日水曜日

萩原史郎トリビュート写真展

萩原史郎さんの写真展に行ってきました。史郎さんが亡くなってから早3年、史郎さんの家族および史郎さんと親交が深かった写真家が「萩原史郎トリビュート」として写真展を企画し、富士フィルムフォトサロンおよびOM SYSTEM GALLERYで同時開催中です。個性の光る味わい深い写真展です。

◆萩原史郎トリビュート「淡きひかりのありか」富士フィルムフォトサロン・東京スペース3




萩原史郎さんとは、富士フィルムフォトサロン東京で開催された「2021年 美しい風景写真100人展」で知り合い、私の作品:ねむの木の「里の夕」を観ていただき、ベストタイミングと褒めていただきました。以来、史郎さんの写真展やJNP神奈川支部の講師としてお招きし、お近づきになることができました。写真展はギャラリー中央に史郎さんの作品を配置し、それを囲むように左右対面で出展作家の作品が飾られていました。
<出展作家>
萩原史郎、喜多規子、佐藤尚、辰野清、萩原れいこ
ギャラリートークでは、義理の妹の萩原れいこさんが史郎さんの優しい人柄や作品づくりに冒険しても、決して否定せず賛成してくれた懐の広さを熱く語っていたことが印象的でした。


◆萩原史郎トリビュート「生まれいずる」OM SYSTEM GALLERY



上のDMから分かる通り、史郎さんの作品は決して派手ではない作品が多く、もっと言えばどうしてそこにカメラを向けるの?という作品が多い気がします。撮影場所は志賀高原がメインとしていますが、足元の風景が得意な史郎さんは、家の近くの石神井公園の池で撮った作品もあり、凄いなあと感心させられます。

ギャラリートークを拝聴しました。永原耕治風景写真編集長、デザイナーの三村漢、萩原史郎さんの愛娘・麻衣さんのお話が聞けました。麻衣さんによると、パソコンの中にNo.3個展と言うファイルがあり、それを開けると今回の写真展のきっかけとなった作品が並べられていたそうです。父の想いを娘がかなえてあげようとしたのでしょう。史郎さんが亡くなってから3周忌の今年、それが周囲の人たちの協力により実現しました。

また逸話ばなしの中で、史郎さんが風景写真出版の編集長だった頃、萩原史郎を偽って別の名前で風景写真コンテストに応募したところ、当時の前田真三審査員から優秀賞に挙げられたそうです。今となっては時効ですが、何かおちゃめな史郎さんの一面を見た気がします。
ギャラリーでは、萩原史郎さんと親交のあった以下の写真家達の作品も展示されており、ギャラリートークも予定されております。是非お出かけ下さい。



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