今回の旅は新しいカメラを購入したこともあり、経費節減のため1日目と2日目が車中泊、最終日のみ温泉ホテルに宿泊しました。2日目は今回最も撮りたいと思っていた「紅枝垂地蔵桜」です。三春滝桜の娘と言われ、樹齢400年の古木です。当日は前5時から約2時間桜と向き合い、強風の中、自問自答しながらこの名木の良さを引き出すよう格闘しました。
紅枝垂地蔵桜(樹齢約400年)
紅枝垂地蔵桜を正面から観ると二等辺三角形を横にしたような形をしています。立ち位置を決めるため右に行ったり左に行ったりしましたが、結局正面がベストと決め70-200mmレンズで部分撮りすることにしました。
左半分の容姿
右半分の容姿
どのように切り取ったかはご想像にお任せします。風景写真家・竹内敏信氏の弟子・吉住志穂さんによると、竹内氏は講演会ではいつも決まってお気に入りの「紅枝垂地蔵桜」の作品を披露するそうです。確かにその前に立つと見事な枝ぶりとピンクの濃い色に圧倒(今年は薄い)されます。
続いて上石にある樹齢350年のエドヒガン・不動桜を訪れました。周囲が田畑に囲まれた中にポツンと立つ不動桜はとても存在感がありました。
上石の不動桜(樹齢350年)
続いて郡山から会津若松まで移動し、何んと樹齢650年の「石部桜」の前に立ちました。さすがに10本の幹も何本かは老朽化のため切られてはいますが、貫録がありました。
石部桜(樹齢650年)
桜の木の寿命は長く、三春の滝桜は樹齢1000年と言われています。古木の前に立つと、私などは極々小さな存在であることを思い知らされます。(続く)