2023年2月10日金曜日

写真展めぐり

2/9(木)本日は二つの写真展めぐりをしてきました。一つ目は日本風景写真協会名誉会長の山本一さんの写真展、二つ目は第21回前田真三賞受賞者の朝田理恵さんの初個展です。

◆山本一写真展 ~うるわしき五島列島~

フジフィルムフォトサロン東京(六本木)で開催中の山本一さんの写真展に行ってきました。人も景色も素朴で温かい五島列島の景色に魅了され、足しげく通った島の風景を丁寧に切り取られていました。(写真展は2/9で終了しました)



山本一さんは1934年生まれの89歳。写真展はいつも奥様とご一緒です。会場に入ると奥様の「いらっしゃいませ」の声が聞こえます。お客さんが少なくなったところで、勇気を出して山本さんに聞きたかった質問をしてみました。
質問:山本さんは写真を撮る際に、被写体とどう向き合い、どのようなことを心掛けていますか?
回答:風景写真を撮るときは、常に被写体と会話しながら撮っている。一番意識していることは構図です。心に響いた光景を一瞬で構図を決め、切取る訓練をしてきた。同じカットは極力撮らないように心掛けている。またトリミングやデータ加工も一切やらない現場主義。それだけに集中力は人一倍あると思う。撮影が終わると被写体に「ありがとうございました」とお礼をするそうです。何時ものように風景に対しお礼を言って頭を下げると、後ろにいた人が不思議な顔をしていたとのエピソードも話してくれました。

◆朝田理恵写真展 ~機微をさがす~

ポートレートギャラリー(四谷)で開催中の朝田理恵さんの写真展に伺いました。そこにある、消えていくものの中にある、見えているが見えていない、肉眼ではとらえられない自然のかすかな移ろい(機微)を独自の視点で切り取った写真展。



会場で朝田さんとお話しする機会がありました。さすがデザイナーさん、人と同じ写真は撮らない、自分の写真を撮ることを心掛けているそうです。上の作品は御射ヶ池で撮った氷だそうです。普通われわれアマチュアは奥の林を入れて東山魁夷の光景を撮りますが、さすが目のつけ処が違うと感じました。自分の殻が破れずにいる私にとって目から鱗の写真展であり、大変参考になりました。

会期:2023年2月9日(木)~2月15日(水)
   平日:10時~18時 土日祝:11時~18時
   最終日:15時まで
会場:ポートレートギャラリー(四谷)

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